トライアスロンを始めるには、若いうちでないといけないと思っていませんか?
体が思うように動かない、ご老体になってから始める方もいないと思いますが、きちんと安全に出来るのはせいぜい60歳程度まででは無いでしょうか?
最近は、中年になって子育てもひと段落したので、何かに挑戦してみようかというエネルギッシュな方も増えています。
いわゆるミドルエイジと呼ばれる年代ですが、体力もまだあると自負していられる方が多い印象です。
平均寿命や健康年齢も上がっていることから分かるように、戦後の頃と現在を比べると、10歳以上の差があることが分かります。
どうりで年齢より若く見える方がたくさんいるわけです。
しかし、年より若く見られて健康だから、イコール、トライアスロンを始めても良いということではありません。
中年、つまりミドルエイジには、やはり若い頃とは違う部分が出始まるので無理は禁物で、年齢にあった負荷を考える必要があるでしょう。
運動不足の方の練習
ミドルエイジの方は、仕事が忙しく運動不足と言う方も多いと思います。
トライアスロンに興味を持ったが、いざ練習をしようとすると何から始めたら良いのか分からないでしょう。
まずは、運動不足を解消することがメインになりますが、いきなり高い目標を立てることは、行わないほうがいいでしょう。
スイム、バイク、ラン全般に言えますが、自分の限界を知ることが重要です。
どの種目もまずはやってみて、自分の体力の限界点を知る。
次に、負荷を下げてまずは数分、慣れてきたら30分、1時間と低負荷の練習をするといいでしょう。
重要なことは、負荷を上げて行わないことですが、持久力が付いたところで負荷を上げていく様にしましょう。
よくある話ですが、急にダッシュをしてみたら、筋を痛めたとか、肉離れを起こしたと言うことにもなりますので、体と相談するようご注意ください。
普段から運動している方の練習は
普段から運動をしている人は、自分の体力の限界を分かっているかと思います。
少し負荷を上げたり、続ける時間を延ばしたりすることを実践してみると良いでしょう。
トライアスロンはスタンダードでも、約2~4時間は続ける必要のある競技です。
それだけの時間動いていられるだけの持久力と、いざというときのスパートのために体力を残しておく必要があります。
それに大会が夏に多いと言うことを考えると、暑さによる体力の消耗もありますので、その分の余力を残せるようにしなければなりません。
無理は禁物ですが、しっかりと体力を付け、これでもかというほど持久力を付けておいた方が良いでしょう。
持病がある場合
ミドルエイジになると、会社などの健康診断でいろいろと持病を指摘される場合も考えられます。
言うまでもなく、命に関るような高血圧、心臓病、肥満などの持病の場合は自己判断で行うと、取り返しが付かない状態になることも想定されます。
医師に相談することはもちろんのこと、歩いたりすることから始め、症状が悪化しないように努めてください。
トライアスロンでよくある事故ですが、スイムでの心停止、バイクやランでの水分不足による血栓での意識障害、熱中症などたくさんあります。
普段何でも無い人が、このようになることも報告されていますので、持病のある方はより慎重になることをお勧めします。