トライアスロンはご存知の通り、水泳、自転車、ランニングの3種目を連続で行う競技です。
つまり、究極の持久系種目ということになり、そのカロリー消費量も半端ではありません。
場合によっては、成人男性1日のカロリー摂取分約2000キロカロリーを軽く消費することもありえます。
それだけのカロリーを消費すると言うことは、当然それと同等か、それ以上の食事を食べないと筋肉がやせたり、持久力が無くなってしまうことになります。
一般的に短距離走などの瞬発系種目は、速筋と呼ばれる筋肉を使いますが、エネルギー源になるのはグリコーゲンと言われるブドウ糖の一種になります。
一方、持久系の種目で消費されるのは、まずはグリコーゲンですが、すぐに消費してしまうため脂肪などをエネルギーに変えて消費するようになります。
これが、よく言われる、ジョギングなどは20分程度続けないと脂肪が燃焼しない、と言われる所以となります。
当然脂肪の量が少ない場合は、エネルギーが枯渇する時間も早くなり、すなわちエネルギー切れになるでしょう。
エネルギーが切れたら動けなくなってしまいますので、トライアスロンなどの持久系種目では、食事が勝敗を左右すると言っても過言ではありません。
普段の食事は何が良いか
大会で勝つには、いかにエネルギー源を貯められるか重要になってきます。
ただし、闇雲にエネルギーを取って太れば良いというわけではないので難しいところです。
マラソンや駅伝の選手などでもよく言われますが、食べる、動く、寝るという3要素が必要と言われます。
動くことと寝ることは当然ですが、食べることはそれ以上に重要になってきます。
人によっては、食べることが一番キツイという人もいるぐらいで、一食で3人前は当然のように食べます。
それ位食べないと、筋肉も付かないし、スタミナも落ちると言うことに繋がり、結果として成績が伸びないと言うことになってしまいます。
因みにマラソンで金メダルを取った、高橋尚子さんは、骨まで食べたというエピソードがある位の大食漢だったようで、納得できる話だと思います。
トライアスロンも同じで、レース前にはきちんと体を作るためにも、食べることを心がけたほうが良いようです。
レース前の食事
レースの前日には、今までのように何人前も食べると、緊張から消化不良になることがあります。
それに、大会に出てレース中に腹痛に見舞われトイレに駆け込んだり、気分が悪くなることもあります。
普段の練習でも、体を動かすことで腸の蠕動運動が促進され、排便が促されるようになりますが、大会では余計に起こりやすくなります。
ある程度少なめにし、おかゆなどの消化が良い食事にすると良いでしょう。
なお、肉類、餅、きのこ類は消化が悪く、忘れた頃に腹痛を引き起こすので取らないように心がけましょう。
レース後の食事で有効なもの
レースを行った後は非常に疲れているでしょう、食事もほどほどに眠くなることもあると思います。
レース後の晩や次の日の朝には、筋肉痛も出てくる場合がありますが、筋繊維がダメージを受けている証拠ですのできちんと補修する必要があります。
数日間はダメージを受けた体の修復を念頭に置き、肉類などのタンパク質、野菜などのビタミン、基礎機能改善のためのミネラル分を取るように心がけましょう。
レースでは普段以上の力を出している場合が多いので、ダメージは想像以上であることがあります。
ちょっと足が痛いな、と思って医者に見せると疲労骨折だったり、筋を痛めていたりとレース中には気付かないと言うこともあります。
次のレースまでには治す必要もありますので、きちんとした食事を取って備えたいものです。
なお、レース後にお酒を飲む方もいると思いますが、疲れる原因にもなりますのでほどほどに。