トライアスロンは、持久系種目の集まりの競技です。
スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロとスタンダードと呼ばれるカテゴリーでも、それぞれの種目の距離が長くなります。
更に距離の長い、ミドルやロング、究極のアイアンマンとなると、ランだけでもフルマラソンとなりますのでいかに過酷かが分かります。
それだけでも十分にダイエット効果がありますが、今回は比較的距離の短いスタンダードに絞って解説していきます。
ひたすら練習すればいいのか?
トライアスロンは、3種目の競技が合わさっているため、各々の競技練習だけでも大変です。
私は毎日種目を決めて、週に数回ほどはプールに通い、毎回1.5キロ泳ぐ。
バイクは会社までの往復20キロを毎日通勤する。
ランは会社に行く前に、ジョギング程度で10キロ程度を週に5回ほど走る。
そして、週末の土日は複合練習で、3~4時間は練習時間に充ててスタミナを付ける、と言う生活をしていました。
このように、ほぼ毎日練習し、体を動かさない日がほとんど無いほどでしたので、体重も始める前に比べ1か月で必然的に数キロは軽く落ちました。
しかし、初めて2ヶ月もすると体重も落ちなくなり、65キロ程度で安定するようになりました。
私の場合、ひたすら毎日練習をするというコンセプトで行っていたため、初めのうちは体脂肪が消費されたようですが、体が慣れたことにより落ちなくなったようです。
つまり、消費とエネルギーの摂取バランスが保たれるようになり、停滞期に入りちょうど良い具合になったと考えられます。
このように、毎日練習をしても、ひたすら持久系の練習をするだけでは、理想の体重まで落とせないということになってしまいます。
一時的なダイエットとしては有効かもしれませんが、予想通りとはいかずうまく行かなかった、というのが個人の感想です。
消費した分食べれば戻る
私がこう着状態に陥った原因としては、消費したのだからその分食べないと持たない、と言う考えだったからと考えられます。
お酒が好きなので、汗を大量にかいた後のビールはとてもおいしく、食べ物もたくさん食べてしまい体重は戻る。
また練習をして数キロ落としては、また食べて戻る、を繰り返し、結果的には体重があるところから落ちない状態になったようです。
若い頃から大食漢だったため、なかなかその食生活は変えられなかったということになりますが、当然の結果と言えます。
よく中年のお父さんにありがちですが、ちょっと運動して体重が減ると、ちょっとぐらい食べても問題ない、と自分を甘やかしますが、これがダイエットの最大の敵です。
マラソン選手などの一日の生活を見ると、毎日数十キロ走りますが、食事も相当な量を食べる必要があります。
スポーツ選手全般に言えますが、現役を引退すると急激に太る人がいます。
これは、現役時代には食べないと体が持たない、という考えから来ていますが、引退しても習慣になってしまい食事量はなかなか減らせません。
特に持久系スポーツは、長時間体を動かすために炭水化物などを多く摂取する必要がありますが、消費されないと脂肪に変わりやすい特徴があります。
この理屈を考えず、今までと同じ量を食べても大丈夫と思い込み食べることで、体重は知らないうちに増えメタボになってしまう訳です。
持久系スポーツでも筋トレが必要
持久系スポーツには、あまりゴリマッチョのような筋肉が必要が無いということもあります。
筋肉は、量に比例して基礎代謝も上がりますが、ひたすら泳ぎ走る、長い時間を掛けることでいかにも体重や体脂肪が減ったように感じますが、筋肉量も落ちて行きます。
筋肉にもある程度の負荷を掛けて、動かしてやらないと筋繊維が細くなるので、代謝が落ちるためです。
ひたすら時間を掛けるだけでなく、軽い負荷でもいいので時々筋トレをしてあげる必要があります。
因みに、筋肉量を維持することで、寝ている間にも無駄なエネルギーを消費してくれるため、体重を維持することが出来ます。
トライアスロンで使う筋肉を鍛える意味で、スクワット、ジャンプ、坂道ダッシュ、階段昇りが下半身強化に有効です。
上半身なら、ゴムチューブを引いたり、懸垂を行う。
全体としては、体幹トレーニングをしたりすることでバランス感覚を鍛えることが出来、こちらも実践に役立つでしょう。